うつとファッションの話

太陽が高く上り、日差しを顔に受ける。


目を細めながらも、笑顔に似た表情になっていた。


街路樹の緑は燃えるように濃い。


暑さに耐える街の景色は、活気に満ちている。


ふいに正面から歩いてきた女性と目が合った。


視線が、すぐに自分の全身に移ったのが分かる。


何事もなかったかのように、女性は真顔になって、すれ違う。


僕は思った。


「あれ、この服、変?」









【今日の服おかしいかな?問題】

どうも、もっさんです。


ありますよね。


避けて通れませんよね。


【今日の服おかしいかな?問題】です。


バシッと決めたつもりなんですよ。


自分としてはね。


鏡も見た。


悪くなかった。


いや、謙遜せずに、恐れずに言います。


イケてると思ってるわけですよ。


そんで、外に出るじゃないですか。


歩き始めはいいんですよ。


そもそもコーディネートにも悩みまくって、一人ファッションショーしまくってるし。
#うつ〜人あるある


今日、イケてるはずだと思ってるんです。


駅についたあたりですよね。


コンビニのガラス壁面とか、証明写真機の縦長の鏡とかの前を通った時に


「あれ?」


って、なり始める。


「あれ、なんか」


ってなる。


人とすれ違う。


洋服チェックされる。
#自意識過剰


そそくさと目を逸らされる。
#絶対に自意識過剰


ピーコばりのダメ出しを視線のみで伝えられる。
#完全無欠の自意識過剰


そして


「あれ、なんか、服、変?」


こういった方程式が展開されるんですね。


メンド臭いとか言わないでください。


1日、気になって仕方ない

もうそうなると、待ち合わせで友達にあった時の表情もそう見えてきますよね。


「全く洋服のことに触れてこない。やっぱ今日の服は変なんだ…」


ますます自信を失っていきます。


まぁ友達が僕の服装に興味を持ってたら、それはそれで気持ち悪いですけどね。


今なら分かるんですけど、当時はそうは思えない。


その日はもうダメですよね。


ご飯を食べながら「なんでこの格好で来ちゃったんだろう」と思うわけです。


時代とか、ムーブメントとか、ジャンルとか、色々な要素はあります。


ただ一つ、自分が「服、変なんだな」と思ってることが、問題なんです。


洋服を買うのは好きだったんですけど、洋服を着るのは苦手だったんですよ。


まぁそもそもタイトすぎた

サイズ的には、一番大きめでもジャストを選んでましたからね。


完全にLサイズの体型なのに、常にMサイズを着てました。


基本、ピッチピチなんですよ。


20代の頃に肉体労働してたもんで、体格は平均よりも良くて、ちょっと見せたいアピールもありました。
#そこは自信あるのかよ


んでまぁ、うつMAXで色んな断捨離を進めるタイミングがやってきます。


今の自分にとって不要な用事を断ったり、家の中の片付けもしていきました。


CDやDVD、マンガ、謎の置物。


そしてもちろん、洋服も含まれてました。


そこで、めちゃくちゃ考えて、洋服を捨てまくったのです。


とにかく、自分のファッションを見直そうと決意しました。


もう、洋服のことでストレスを感じたくなかった。


それは、人の目もそうですし、単純に、Mサイズだときつくて体が痛いんです。


物理的なストレスですね。


シンプル・イズ・ベスト。

当時は30代前半。


「40代に向けてどんな格好をするか」をテーマに情報を集めました。


おっさんになっていく流れに向けて、対応していこうとしたんです。


行き着いたのは【シンプル】。


とにかくシンプルな、普通の服が、一番格好いいのではないか。


そうすれば、すれ違う人のファッションチェックに引っかからずに済むのではないか。


これには確信がありました。


極めてロジカルです。


ただ、どんな完璧な作戦にも穴は存在します。


それは【もっさんは確実に変な色合わせをしてしまう】です。


だから、そこを潰す作戦も追加しました。


モノトーンです。


白黒グレーで色を統一すれば、まぁおかしなことにはなりません。


こうして

①シンプルな無地の服

②モノトーン

というルールの元に、ワードローブを書いなおしました。


これで、僕は服を買うのも、着るのも、めちゃくちゃ楽になったんです。


時代はノームコア全盛。


ちょっとミニマリストっぽい格好でもあり、作戦は成功しましました。


同じ白Tシャツの二枚目を買う

ユニクロの展開してる【Uniqlo U クルーネックTシャツ】の白です。


これのLサイズが、すごく自分の体に合ってるんですよ。


妻にも「白Tシャツが一番似合うよ」とお墨付きをもらいました。


それもあって、ほとんどこれ着てるので、追加で二枚目を買いました。


ここでもスティーブ・ジョブスが出てきます。


ジョブスは、いつもイッセイミヤケのハイネックにリーバイスの501でしたよね。


あの感じにちょっと似てるなと、セルフイメージが上がりました。
#こーゆーところは変に前向きなんだよね


んで、それから数年。


今は少しずつ、色味も取り入れてます。


ネイビー、カーキ、ベージュ、ブラウン。


そうです。


【THE・当たりさわりない】です。


モノトーン+1色くらいにしておけば、【変な色合わせ】の確率も大幅に減ります。


それでも妻の視線から、怪しいコーディネートをしてる可能性が高いことがあります。


そんな時はソッコーで修正かけてます。


というわけで

うつフィルターを通して見るファッションの話でした。


もちろん、うつ持ちでも得手不得手があり「洋服だけはイケる!」って人もいますよね。


それはそれで最高!


なので、自分のソウル・ワークとして研ぎ澄ましてください。


僕のソウル・ワークは、なんか書くことです。



なのでそこに集中するために、他のストレスを削っていくと、やりやすくなりますね。


僕にとっては【服、変化かな?】問題がそれに当たりました。


ただ、そこを見直したことで、洋服を買ったり着たりするのが楽しめるようになりました。


否定して消すのではなく、認めて作り直す。


これは、【うつ】そのものにも言えることですね。


自分の気質を活かし、自分の心を生かして、一緒にやっていきましょう。


なんかの参考になれば幸いです。


今日もぼちぼち20点でやっていきましょう。


めちゃくちゃ応援してます。



もっさん